前回に続き、パプアニューギニア バードエクスペディション|世にも不思議な極楽鳥とニワシドリたち ツアーレポート②です。
前回の記事では、パプアニューギニア中部で観察した極楽鳥たちをご紹介しました。
今回は極楽鳥以外の鳥たちをご紹介します。
今回の遠征では、標高約3,000mの高地から1,200mほどのエリアまで、標高を大きく変えながら毎日フィールドを探索しました。
標高3,000m付近では手元の温度計が12℃を示すこともあり、「南国パプアニューギニア」というイメージとはまったく異なる寒さの中での観察となりました。
標高や環境が変わるにつれて出会う鳥たちも変化していきます。
極楽鳥だけではない、ニューギニア高地の鳥たちをご紹介します。
キホオミツスイ(英名:Common Smoky Honeyeater、学名:Melipotes carolae)
今回の高地で最もよく目にした鳥のひとつです。
特徴的なのが目の周りの裸出部で、観察していると赤色の強い個体からオレンジ色に近い個体まで、個体によって少しずつ色合いが異なっていました。
同じ種類でも一羽一羽の違いを見比べられるのも、フィールドでじっくり観察する面白さのひとつです。



アカエリミツスイ(英名:Red-collared Myzomela、学名:Myzomela rosenbergii)
ニューギニアの山地に生息する小型のミツスイの仲間です。
オスは黒い頭部と翼に対して、首から胸、背中にかけての鮮やかな赤色が非常に目を引きます。
今回観察した個体は、花から花へと移動しながら蜜を吸っていました。色鮮やかな花と真っ赤な羽色の組み合わせが美しく、ニューギニア高地らしい印象的な出会いとなりました。

ベルフォードミツスイ(英名:Belford’s Melidectes、学名:Melidectes belfordi)
標高3,000m前後の高地でよく観察したミツスイの仲間です。
この辺りまで標高を上げると気温も大きく下がり、低地とは植生も鳥たちの顔ぶれも変わってきます。
雲や霧に包まれるニューギニア高地の森で出会う鳥たちは、低地でのバードウォッチングとはまた違った魅力がありました。

アカセミツスイ(英名:Rufous-backed Honeyeater、学名:Ptiloprora guisei)
ニューギニア島の東側に広く分布するミツスイの仲間。水浴びをしている姿をよく見かけました。

ムナジロモリツバメ(英名:White-breasted Woodswallow、学名:Artamus leucorynchus)

パプアオリーブヒタキ(英名:Canary Flyrobin、学名:Devioeca papuana)

オウギパプアハナドリ(英名:Fan-tailed Berrypecker、学名:Melanocharis versteri)

パプアヤマツグミ(英名:Papuan Island Thrush、学名:Turdus maximus)

サイシキインコ(英名:Painted Tiger-Parrot、学名:Psittacella picta)
緑を基調とした体に細かな模様が入る、美しいインコの仲間です。
ニューギニアでは大型で派手なインコ類だけでなく、このような森林性の小型インコにも出会うことができます。
木々の緑に溶け込んでしまうため、姿を見つけると意外なほど目立たない鳥でした。

ネズミパプアヒタキ(英名:Blue-grey Robin、学名:Peneothello cyanus)

ハジロヤブヒタキ(英名:White-winged Robin、学名:Peneothello sigillata)

チャムネミツスイ(英名:Tawny-breasted Honeyeater、学名:Xanthotis flaviventer)

ゴシキセイガイインコ(英名:Rainbow Lorikeet、学名:Trichoglossus moluccanus)

トビ(英名:Black Kite、学名:Milvus migrans)

パプアシワコブサイチョウ(英名:Papuan Hornbill、学名:Rhyticeros plicatus)
ニューギニアを代表する大型の鳥のひとつです。
大きな体と特徴的な嘴を持ち、森の上を飛んでいく姿は非常に迫力があります。
小型のミツスイやヒタキ類を探している中で、こうした大型の鳥が突然現れるのもニューギニアでのバードウォッチングの面白さです。

コヒクイドリ(英名:Dwarf Cassowary、学名:Casuarius bennetti)

ウチワヒメカッコウ(英名:Fan-tailed Cuckoo、学名:Cacomantis flabelliformis)

ハイムネバト(英名:Bronze Ground Dove、学名:Pampusana beccarii)

また、鳥以外にも生き物たちは不思議な進化を遂げたものばかりです。
マダラダシウレ(英名:Speckled Dasyure、学名:Neophascogale lorentzi)
ニューギニア島の山地に生息する、小型の有袋類です。
一見するとリスのようにも見えますが、カンガルーやクスクスなどと同じ有袋類の仲間です。
鳥を目的に探索している中で、このようなニューギニア固有の哺乳類にも出会うことができました。鳥類だけでなく、独自の進化を遂げた哺乳類との出会いもパプアニューギニアを訪れる大きな魅力のひとつです。




標高3000mから1200mほどまでの地点を毎日移動しながら観察したため様々な種類を観察することができました。
場所によっては、手元の温度計で12度まで下がる場所もあり寒い中での観察となりました。
パプアニューギニアの魅力は、豊かな自然や鳥たちだけではありません。
この国には多様な民族や文化が息づいており、地域ごとに異なる伝統や暮らしに触れられることも、旅の大きな魅力のひとつです。
今回は出発までの時間を利用して、伝統的なダンスを見せていただく機会にも恵まれました。
素晴らしい野生動物との出会いに加え、パプアニューギニアならではの文化にも触れることができ、最後まで充実した旅となりました。






