野生動物ログ

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ヤエヤマイシガメ

雨あがり夕方の石垣島、車の中から道路を横切るカメの姿を確認し近づくと満面の笑みで数秒間静止した後一目散に逃げて行きました。石垣島のヤエヤマイシガメは、溝や小さな水たまりにも多く生息している印象で雨が降ると水位が増すためか森や道路を歩いている個体に多く出会います。ただ、こんなにも笑顔を見せてくれたのは今の所この日が最初で最後です。
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ジャワトビトカゲ

キングコブラを探して、湿地帯を歩いているとパタパタと羽を動かすトビトカゲを発見しました。トビトカゲ自体は決して珍しくありませんが、様子が違うので観察してみると木の先端の方にメスがいました。大きな木でオスからは直線距離で4mはありましたがしっかりと目視しアピールをしている姿には心を打たれました。それ以来、木の幹を確認しトビトカゲを探してみる癖がつきました。よくみると、喉についた黄色いデュラップも伸ばしているのが確認できると思います。
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テングビワハゴロモ

宿泊していたロッジ周辺で出会ったビワハゴロモの仲間。お昼過ぎに見つけ、深夜も同じ場所にいたため半日ほどは同じ場所でじっとしている。苔の生えた熱帯雨林の大木に見事に同化しており、ぱっと見は気づかないほどの擬態の名人でした。姿・形の似たものが60種ほど生息しているそうで同定はかなり難しいそうです。
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ラフレシア

ジャングルの道なき道を、大きな収穫も無く歩き続け突如として現れた巨大なラフレシア。ゆうに人の頭もすっぽり入るほどの大きさでした。一週間ほどしかないと言われる花の寿命がある中で満開のラフレシアに出会うのはかなりの強運でした。普段は植物の観察にまで手が回っておりませんが、この出会い以来間違いなく最も好きな花の一つです。
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Flatid planthopper nymph

ウンカの仲間で、バッタのように飛び跳ねるようにして移動することが多いため、英名はPlant hopperだそう。夜のジャングルでライトを照らすと非常に輝いておりかなり目立ちます。逆にお昼の観察では見かけることはありませんでした。世の中には驚くべき生き物が存在することに改めて気づかされる貴重な出会いとなりました。
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ヤエヤマイシガメ

ミナミイシガメの中で、石垣島、西表島、与那国島などに分布する固有亜種。早朝、雨の中ヨナグニシュウダを探していると葉っぱがゴソゴソと動きよく見ると綺麗に擬態した4cmほどの赤ちゃんでした。黄色っぽい色合いがとても綺麗で、後ほど確認するとお腹には卵の中で黄身を吸収するための穴も空いていました。
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ボルネオフォレストドラゴン(英名:Borneo forest dragon,学名:Gonocephalus bornensis)

夜の森で林道に突き出す枝の上で寝ているところを発見しました。体の模様が非常に美しく思わず見惚れてしまいます。ボルネオ島の固有のアガマの仲間で、大きいものは全長25cmほどの個体も観察しました。地域によって体の模様や背中のゴツゴツの大きさなどが違うようで色々な地域の個体を観察したいものです。昼行性で樹上性のトカゲの仲間は、夜になると枝先でヘビなどの天敵が近寄りにくいところで寝るので意外と夜の観察がいいですね。
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サキシマハブ(英名:Elegant pit viper,学名:Protobothrops elegans)探し方

石垣島や西表島では比較的観察しやすい本種は、オレンジ色から灰色までカラーバリエーションに富み観察がとても楽しい種類です。こちらの個体は、私が今まで出会った中で最大の個体で大きさは1.1mを超えるであろうサイズでした。よく見ると、体の側面には怪我が治った後があります。厳しい自然界で大きく成長するまでに沢山の試練を乗り越えてきたのでしょう。
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サキシママダラ(英名:Sakishima-babded Snake、学名:Lycodon rufozonatus walli)

石垣島でハーピングをする際に一番よく見かけるヘビの一つ。今回は、道端で車に轢かれたであろうサキシマヌマガエル(Sakishima rice frog:Fejervarya sakishimensis)のを捕食している姿に出会った。ヘビは基本的に獲物を丸呑みするが、この餌となったカエルはヘビの口に入る前から体が破裂していました。カエルのロードキルは、その匂いからこういったヘビや有名な例ではイリオモテヤマネコなども道路におびき寄せてしまい、さらなるロードキルを生んでしまう原因となっているようです。気をつけたいものです。
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ガラパゴスウミイグアナ(英名:Galápagos marine iguana、学名:Amblyrhynchus cristatus)

ガラパゴスで撮影したウミイグアナ。海水は塩分濃度が体の浸透圧より高いため、陸上で休む際に鼻から濃度の高い海水を排出することで塩分を調整しています。その海水が頭の上に付着し、水分のみ蒸発することで頭の上にそれぞれ違った姿形をした帽子を被っています。ガラパゴスでは、そこら中に寝転がるウミイグアナですが、世界中ではガラパゴスにしか生息しないです。いつか、ウミイグアナと一緒にダイビングできることを夢見てまたエクアドルに行きたいなあと思っております。