今回は、沖縄本部半島からフェリーで約30分の場所に位置する伊江島で観察した生き物たちをご紹介します。

伊江島は、沖縄戦の大規模な戦場となった歴史を持ち、現在も島の約35%が米軍基地として利用されています。そのため、本来の自然環境が残されている場所は非常に限られており、生き物探しは想像以上に難しいものでした。

最初に姿を見せてくれたのは、アカマタ(英名:Ryukyu odd-tooth snake、学名:Lycodon semicarinatus)です。琉球列島では比較的よく見られるヘビですが、島や地域によって平均サイズや体色に違いがあり、とても興味深い種です。今回観察した伊江島の個体は赤みが強く、非常に活発な性格をしていました。


続いて現れたのはホンハブ(学名 Protobothrops flavoviridis 、 英名:Habu pit viper)です。島内の観光地には「ハブ注意」の看板が多く設置されていたため生息していることは分かっていましたが、ハブの見つけやすさは島によって大きく異なります。そのため、1晩で出会えたのは幸運でした。


そして今回の来島最大の目的であったマダラトカゲモドキ(英名:Spotted Ground Gecko、学名:Goniurosaurus orientalis)にも無事出会うことができました。
図鑑などでは、マダラトカゲモドキは渡名喜島、伊江島などに分布するとされています。しかし、以前渡名喜島で観察した個体群とは明らかに見た目が異なっており、非常に興味深く感じました。将来的に別種として整理される可能性もあるのでしょうか。今後の研究が楽しみです。



一方で、島全体を見渡してもトカゲモドキに適した環境はわずかしか残されておらず、これ以上開発が進まないことを願うばかりでした。
また、リュウキュウアオヘビ(英名: Ryukyu green snakes、学名:Cycophiops semicarinatus)も観察することができました。小型の個体でしたが非常に気が強く、何度もカメラに向かって威嚇をしてきました。

そのほかにも、ヤモリの仲間が非常に多かったのが印象的でした。



今回は2泊3日の滞在でしたが、2泊目は風が非常に強く、ヤドカリ以外の生き物をほとんど観察することができませんでした。伊江島で生き物観察をする際は、天候や風向きなどのコンディションにも注意して訪れてみてください。


