観察レポート

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与那国島 2022年10月

与那国島で観察した生き物たちのご紹介です
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カエルの恋の駆け引き

夜のジャングルで出会ったカエル2匹の恋の駆け引きの様子です。この日は、夕方に大雨が降りカエルの観察日和で一晩で10種ほど観察できました。カエルの観察で面白いのは、その駆け引きだと思います。世界で一番孤独な生き物とも言われるヘビたちは、繁殖行動以外で同種が関わっている場面に遭遇するのは中々ありませんが、カエルは鳴き交わしや喧嘩など必死に集団している姿がハーピングでも最も楽しい瞬間の一つです。
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ホオグロヤモリ

シンガポールは、大きくない国土の中に近代的な都市が広がる一方で少し移動すれば雄大な自然が共存する非常に不思議な場所です。このホオグロヤモリも人が何百人と行き交う大きな公園の公衆トイレの壁に張り付いていました。背景に映る建物たちがシンガポールらしさを強調してくれ、あの瞬間の蒸し暑く一日中の散策で疲れ果てた夕方の気持ちを思い起こしてくれます。
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ヘビのルアーリングとは:ボルネオハーピング

ヘビは時に、ルアーリングと呼ばれる狩をすることで知られています。こちらのサバピットバイパーも、ルアーリングの名手として有名で、尻尾の先が赤くなっているのが観察できます。この尾を巧みに動かし、緑色の体は自然に擬態させまるで、ミミズが地面を張っているかのように見せつけるのです。この尾を見て近くまでやってきたカエルや鳥などを一気に仕留め、丸呑みする。そんな生き方をしている美しいヘビに出会えました。
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パラダイストビヘビ:シンガポールハーピング

歩いていると、公園内の案内板の屋根の隙間から動くものを発見。トビヘビ:Paradise tree snakeがヤモリを捕まえた瞬間でした。わずかな毒を持っているため、ヤモリは初め抵抗していたもののしばらくすると動かなくなりその隙に一気に飲み込んでいきました。人生初のトビヘビの仲間との出会いは衝撃的な出会いで鮮明に覚えています。屋根の隙間からの撮影が難しく、真下から見上げるようにして撮影した写真です。
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ヤエヤマオオコウモリ

トカゲを探して地面を見ながら歩いていると、足元にフルーツが落ちてきました。明らかに食べかけのフルーツだったので、音のする方を必死に探すと犯人はこのヤエヤマオオコウモリでした。お昼過ぎの時間帯でしたが、夜行性傾向のあるコウモリも普通に観察できました。この木には、実が100個以上なっていたためかどれもフルーツを2、3口食べて捨てることを繰り返しとてもグルメな動物であることを見せつけられました。英語では、空飛ぶキツネです。
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ヤエヤマイシガメ:石垣ハーピング

石垣島で満面の笑みを浮かべるヤエヤマイシガメに出会うには?探し方のコツ。石垣島、西表島、与那国島でハーピングに出かける方は要チェックです!
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ジャワトビトカゲ:シンガポールハーピング

キングコブラを探して、湿地帯を歩いているとパタパタと羽を動かすトビトカゲを発見しました。トビトカゲ自体は決して珍しくありませんが、様子が違うので観察してみると木の先端の方にメスがいました。大きな木でオスからは直線距離で4mはありましたがしっかりと目視しアピールをしている姿には心を打たれました。それ以来、木の幹を確認しトビトカゲを探してみる癖がつきました。よくみると、喉についた黄色いデュラップも伸ばしているのが確認できると思います。
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テングビワハゴロモ:ボルネオ野生動物観察

宿泊していたロッジ周辺で出会ったビワハゴロモの仲間。お昼過ぎに見つけ、深夜も同じ場所にいたため半日ほどは同じ場所でじっとしている。苔の生えた熱帯雨林の大木に見事に同化しており、ぱっと見は気づかないほどの擬態の名人でした。姿・形の似たものが60種ほど生息しているそうで同定はかなり難しいそうです。
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野生のラフレシア:ボルネオ

ジャングルの道なき道を、大きな収穫も無く歩き続け突如として現れた巨大なラフレシア。ゆうに人の頭もすっぽり入るほどの大きさでした。一週間ほどしかないと言われる花の寿命がある中で満開のラフレシアに出会うのはかなりの強運でした。普段は植物の観察にまで手が回っておりませんが、この出会い以来間違いなく最も好きな花の一つです。