
真っ赤でまん丸なカエル、トマトガエル(英名:Tomato frog、学名:Dyscophus antongilii)を探してきましたので、その探し方をご紹介します。
今回訪れたのは、マダガスカル北東部にあるマロアンツエトラという街です。年中を通して降水量の多い熱帯雨林に位置し、さまざまな生き物が生息するマダガスカルの中でも、生物のホットスポットとなっています。




トマトガエルの面白い性質として、近隣に保護区や国立公園があるにもかかわらず、街の中の排水溝などで見つけやすいということがあります。理由は、トマトガエルのオタマジャクシが生きるために必要なバクテリアが、人間が使用した排水に多く含まれているためです。ですので、こんなに綺麗なカエルですが、実際に探すのは街中になります。

マロアンツエトラには、トマトガエルの保護を呼びかける看板が多数あります。現地では、カエルが猛毒を持つと信じられ、発見されると殺されてしまうこともあったそうです。しかし、看板などの保護活動が進み、現在では殺されるケースは減っているとのことです。

この看板を見つけた場所が、カエルの生息地の目印です。私有地にも多く生息していますので、探す際は必ず住民の許可を取り、チップを忘れないようにしましょう。
一見ゴミだらけの汚い場所や、洗濯物の排水近くにも生息しています。ぜひ、そんな意外な場所も探してみてください。



気温と湿度
トマトガエルの生息地は一年中湿度が高いですが、気温は上下します。暑い時は5℃を越え、冬になると20℃ほどまで下がります。私が訪れた際は、暑い昼で31.8℃、湿度61%、雨の降った寒い日で20.5℃、湿度99%でした。

以上、とっても可愛い真っ赤なトマトガエルの探し方と生息環境のご紹介です。下記のフィールドワークでは、実際にトマトガエルも探しに行きます。興味のある方はぜひ覗いてみてください。
◼️マダガスカル 超希少動物スペシャル|北東部の熱帯雨林で珍しい生き物探し