
英名:Kokoe Poison Frog
学名:Phyllobates aurotaenia
中南米のジャングルには、まるで宝石のように美しいヤドクガエルたちが数多く生息しています。
青、赤、黄色、オレンジ……信じられないほど鮮やかな色彩で、人目を惹く存在ですが、実際に野生で彼らを見つけるのは想像以上に難しいのが現状です。
今回は、せっかくジャングルを訪れるのであればなるべく可能性を上げるための「ヤドクガエルを探すコツ」を3つご紹介します。
① 雨上がりを狙う
ヤドクガエルは、すべての種類が毎日活発に動いているわけではありません。
多くの種は、「ある特定のタイミング」で一斉に活動を始めます。その代表的なタイミングが“雨上がり”。
ジャングルで雨が降っている間は、雨音で天敵の気配がわかりにくく、またカエルたちの鳴き声も届きづらくなってしまいます。
だからこそ、雨が止んだ後の静けさと高い湿度という環境が、彼らにとって最高の活動タイムになるのです。
特に雨上がり後の1時間以内は、ヤドクガエルたちが活発に動き出すチャンス!このタイミングを狙ってみてください。

英名:Green and black poison frog
学名 binomen: Dendrobates
② 声を頼りにする
ヤドクガエルの中には、体長が小指の爪ほどしかない超小型の種もいます。
色が派手でも、ジャングルの中ではあっという間に背景に溶け込んでしまうため、目で探すのはかなり困難です。
そんな時に頼りになるのが「鳴き声」。
雨上がりのジャングルを歩いていると、ある場所からピピピ…といった特徴的な音が聞こえてくることがあります。それが、ヤドクガエルたちのいる合図です。
実は彼らはジャングル全体にバラバラにいるのではなく、あるポイントに集中して生息していることが多いんです。
声が聞こえたら、そのエリアにゆっくりと近づいて探してみましょう。葉っぱの上などに静かに座っているかもしれません。

英名:Ecuador poison frog
学名:Ameerega bilinguis
③ とにかく通う!
ジャングルは暑いし、蚊は多いし、決して楽な環境とは言えません。
でも、足繁く通うことで、日々のちょっとした変化に気づけるようになります。
ヤドクガエルは、天気や気温、湿度などに大きく影響される生き物。
その日のコンディションが良くなければ姿を現しません。だからこそ、通って、観察して、「どんな時に出てくるのか」というパターンを体で覚えていくことが大切です。
種類によっては季節や時間帯によって活発になる傾向が違うので、自分なりの“出会える法則”を見つけていくのも楽しみのひとつです。
まとめ
ジャングルに棲むヤドクガエルたちは、まさに自然が生んだ宝石。
一匹一匹に個性があり、見つけた時の感動は言葉では表せないほどです。
少しのコツとたくさんの情熱があれば、あなたもきっと彼らに出会えるはず。
ぜひ、ジャングルの宝探しにチャレンジしてみてください!

学名:Oophaga solanensis