チワワヤマツノトカゲに出会った | メキシコハーピング

メキシコでハーピングに出かけた際、チワワヤマツノトカゲ(英名: Mexican Plateau Horned Lizard、学名: Phrynosoma orbiculare)に出会いました。このトカゲは、チワワのような可愛らしさと、ツノが生えたゴツゴツとした見た目が特徴的です。今回はその生息環境や観察の様子、生態について詳しくご紹介します。この情報が飼育を検討されている方やこれから探しに行かれる方のお役に立てれば幸いです!

※観察のために今回紹介している敷地に立ち入ることや、生き物に触る場合は特別な許可の取得が必要です。サポートが必要な方はお問い合わせください。

チワワヤマツノトカゲ(英名: Mexican Plateau Horned Lizard、学名: Phrynosoma orbiculare

1. 生息環境: 放牧地での日光浴

今回、アブロニアを探しに標高のやや高いエリアを訪れたところ、標高をさらに上げ木が少なくなった場所でチワワヤマツノトカゲを観察することができました。背丈の低い草が広がる乾燥した放牧地で、現地の方がヤギを放牧しているエリアでした。

このような場所を歩いて探します

このトカゲは、日光浴を長時間行う習性があるため、日差しが出れば探すチャンスがあると言われています。私が訪れた日は曇りがちでしたが、午後に日差しが差し込んだタイミングで草の根元の影を重点的に探し発見することができました。

観察した環境

2. 観察: 動かない理由と捕食行動

今回見つけた個体は、気温が低かったこともあり、ほとんど動きませんでした。現地ではアリを主食としており、アリの行列が移動している間、トカゲはその場で待ち伏せしているそうです。このような捕食スタイルから、動かずにじっとしている時間が長いようです。

さらに、彼らの生息環境では、体のトゲが草や土と見事にカモフラージュしており、動かない方が外敵に見つかりにくいという利点があります。一方で、背丈の低い草しかない環境では、動いてしまうと天敵の鳥などから隠れる場所がなくなってしまうリスクがあると感じました。

見事なカモフラージュです

3. 生態: 卵胎生と温度管理の秘密

チワワヤマツノトカゲの大きな特徴の一つに、卵胎生があります。これは卵を産むのではなく、子供を直接産む繁殖形態のことです。今回観察したエリアの標高は約2800mで、昼間は日差しがあれば気温が20℃を超える一方、夜は5℃程度まで下がるという寒暖差の激しい環境でした。

こうした条件では、卵を固定した場所で温めるよりも、母親の体内で守る方が効率的に発生を進められると考えられます。また、日光浴を通じて母親が体温を上げることで、体内の子供たちも効率よく成長できる仕組みがあるのではないかと思われます。

体の棘

まとめ:

チワワヤマツノトカゲは、その丸みを帯びた可愛らしい体とゴツゴツしたツノのユニークさを併せ持つ魅力的なトカゲです。一度見たら、きっとその可愛さと独特の生態に虜になるはずです!

短いしっぽも可愛すぎました!
黒く暖かかったからか、置いていたカバンの上に乗りました!全く逃げません!

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