日本で一番綺麗なカエルとしても名高いオキナワイシカワガエル(英名:Ishikawa’s frog、学名:Odorrana ishikawae)。日本でハーピングをする際、多くの方が出会いたい種の一つだと思います。このイシカワガエルですが、通常は緑色をしているにもかかわらず時折黄色の色素が欠乏することにより青色の個体が観察されることが知られています。また、モザイクと呼ばれる青色と緑色の混ざった個体も発見されています。
今回は、たまたま両方の色合いの個体を発見することができましたのでその時の状況をお伝えさせていただきこれから探しに行かれる方への参考になれば幸いです。
青色のイシカワガエル
私が発見したのは、とある林道でした。雨の中、何かいないかコンクリートの林道を歩いているとカエルが動きました。みたことのない色合いでしたのでよくみてみると青いイシカワガエルでした。イシカワガエルを探していたわけでは無く、全く予想していないときに出てきましたので驚きばかりでした。本種は沖縄県の希少野生動物に指定されていますので、触ったり移動したりすることは禁止されています。そのため、逃げないようにそーっと近づいて急いで撮影。なんと林道の端で2箇所に3分ほど止まってくれたので比較的ゆっくり撮影することができました。
モザイクイシカワガエル
このカエルに出会ったのは、私が初めて沖縄にハーピングへ向かった時で初めてのイシカワガエルがこの個体でした。当時は慣れないマクロレンズを駆使しながら撮影したのを覚えています。この子は、とある渓流にある岩の上で発見しました。発見した際は、かなり遠かったのですがヒメハブが周囲にいないか確認しながらゆっくり近づき撮影をしました。
緑のイシカワガエル
ついでに通常の緑のイシカワガエルです。上記紹介したカエルたちは写真をみていただいたらわかる通りどれも幼体でした。小さい頃は、青く大人になると緑色になる説などもあるそうですが青い個体、モザイク、緑どの個体も同じ大きさの幼体で確認しているので必ずしも小さい頃から色が変わっていくわけではないようです。また、大きな大人の青いイシカワガエルを発見された方もいらっしゃりますので謎は深まるばかりですね。
青いイシカワガエルを見たい方は、とにかく探してみるしかないのですが実は青いイシカワガエルが多い場所というのも存在します。ある沢では常に見つかるイシカワガエルは青いなんて沢も実はあります。滅多にない沖縄でのハーピングを有意義に過ごしたい方は是非とも地元ガイドさんに聞いてみてください。
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