日本固有種:サキシマハブ
今回は、石垣島でハーピング中に出会ったオレンジ色のハブ・サキシマハブのご紹介です。サキシマハブは通常、灰色ですが10匹に1度ほど、オレンジ色の鮮やかな個体に出会うことがあります。
今回は、そんな魅力的なサキシマハブについてご紹介です。
特徴的な外見
サキシマハブは、全長60〜120 cmで、細身かつ美しい体型を持っています。八重山諸島の自然環境に適応したため、ハブの仲間としては小型ですが、その風格は沖縄諸島や奄美諸島に生息するハブ、特にホンハブ:Protobothrops flavoviridisに似ています。
個性的な外観
三角形の頭部と細い首が特徴的で、縦長の瞳孔が印象的です。背中には茶褐色や灰褐色の地に暗褐色の斑紋が左右に交互に配置され、琥珀色した淡色型も見受けられます。
生態と生息地
このヘビは夜行性で、森林の小川沿いだけでなく、畑や人家近くにも生息しています。主にカエル類やトカゲ類を捕食し、7月には5〜13卵を産みます。
毒性と注意事項
サキシマハブは出血毒を持っていますが、その毒性は比較的低く、治療には血清が用いられることは稀です。しかし、噛まれた場合には患部が腫れ上がり、重症に進行することもあるため、注意が必要です。
分布と保護
自然分布は八重山諸島に限られますが、一部の個体は沖縄島や糸満市南部にも移入・定着しています。保護のためには、適切な知識が必要となっています。
特有の解剖学的特徴
体鱗には明瞭なキールがあり、背面には暗褐色の斑紋が特徴的に配置されています。大きな目はオレンジ色の虹彩を持ち、上顎骨には可動式の毒牙があります。これらの特徴は、サキシマハブをクサリヘビ科の管牙類として分類させています。
まとめ:サキシマハブの神秘的な魅力
日本の固有種であるサキシマハブは、美しい外観と個性的な特徴を持つ陸生毒ヘビです。八重山諸島に生息するこのヘビは、細身で全長60〜120 cmと小型ながら、その存在感は大きいです。三角形の頭部、縦長の瞳孔、そして背中に暗褐色の斑紋が左右に美しく並ぶ姿は、まさに自然のアートです。
サキシマハブは森林の小川沿いだけでなく、畑や人家近くにも姿を現し、夜行性であることから神秘的な生態を持っています。カエルやトカゲを主食とし、7月には5〜13卵を産む習性も見逃せません。
その毒性は低いものの、噛まれると患部が腫れ上がり、注意が必要なことも。一方で、このヘビの解剖学的特徴や管牙の仕組みは、科学的な興奮を引き起こします。
八重山諸島だけでなく、沖縄島や糸満市南部にも生息しており、自然愛好者やハーパーにとっても注目の存在です。サキシマハブの存在は、日本の生態系や生物多様性において重要な位置を占めています。
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