
私が大好きな鳥の1つで、マダガスカル固有の鳥「ミヤマヤイロチョウ(Asity)」は、小さな鳥ですがオスのまるでお面をつけたようなめちゃくちゃイケメンな顔が特徴的です。全部で2種類が観察でき、熱帯雨林に生息するビロードミヤマヤイロチョウ(英名:Velvet Asity、学名:Philepitta castanea)と乾燥林に生息するキイロミヤマヤイロチョウ(英名:Schlegel’s Asity、学名:Philepitta schlegeli)です。
まずは探し方としては、彼らは果実を好んで食べ体が小さいため食べる果実は限られます。今森の中で1番熟してる場所で餌を取るので、木の場所をひたすら巡って探すことになります。

特に、キイロミヤマヤイロチョウが生息する乾燥地帯は1日の寒暖差が激しく早朝は20度ほどでも日中は40度を超えることも。そのため活動時間が非常に限られ、なんとなく探しても絶対に見つからないのです。なのでこの鳥を探す時は、「ミヤマヤイロチョウモード」になって探します。


また、今回キイロミヤマヤイロチョウの撮影には4日間かかりました。そこで分かったのは、彼らは食事をした後、ケツァールなどと同様に食べた木実の、果実の部分だけを消化し大きな種を吐き出すためじっとしている事が多いです。撮影はその時間帯を狙うと、撮影しやすいことが分かりました。

小さくて、一見地味ですがオスは両種とも年がら年中仮面をつけたイケメン揃いです。といっても繁殖期から1ヶ月でもずれたら派手さは異なりますので、時期をしっかり確認してからの観察をお勧めします!


マダガスカルは、独自の進化を遂げた生き物たちの宝庫です。鳥に関して言えば、このミヤマヤイロチョウのみならず目の周りが非常に派手になっている鳥が多いです。これは、天敵に対して目立たないことよりも、メスを魅了できる方が生存に有利になったためと言われています。
詳しくは次回の記事で紹介しますね!
以上、和名ではヤイロチョウとついてますが、全然違うミヤマヤイロチョウのご紹介でした。今回は、世界に2種類しか生息しないミヤマヤイロチョウのご紹介です。まるで仮面を被ったような一見変な顔をしている鳥ですが、その生息地での生き様は非常に興味深いです。今回は、マダガスカルで観察する際のコツを合わせてご紹介します!ぜひ、マダガスカルに来た際は頑張って観察してみてください!
下記のフィールドワークでは実際に探しに行きます!
マダガスカル バードウオッチングエクスペディション|独自の生態系で進化を遂げた鳥と生き物たち


