今回は、マダガスカルにて野生のエダハヘラオヤモリ(英名:Satanic leaf-taiedl gecko、学名:Uroplatus phantasticus)を探してきました。他にも、ヘラオヤモリ2種が観察できたこの場所は、3年連続で通い3回とも観察できたので、今のところ観察率100%。野生のヘラオヤモリに出会うにはとてもいい場所です。

今回訪れたのは9月。現地は冬で寒気の終わり。爬虫類的には、ベストシーズンでは無いもののエダハヘラオヤモリ7個体と2種観察しました。現地の方によるとエダハは、探せば通年問題なく観察できるそうで、一部ネットでは乾季に全ての個体が死んでしまうとの記述も見かけますが全くのデタラメのようです。それでは見つけた環境を紹介していきます。
気温湿度
気温は明け方の1番寒い時間帯で11度程度。お昼過ぎの1番暑い時間帯で23度程度。彼らが活動していた日没後すぐの時間帯で17度ほどでした。森の中は乾季ということもあり、地面も一見乾燥しているのですが観察した付近の湿度は99%。これは、1日の寒暖差から出来る霧の影響かと思います。同じ場所でもお昼に測ってみると60%まだ下がっていましたが、活動を始める日没ごろになるとまた99%。早朝までこの湿度は保たれ、日差しが出てくる10時ごろに下がり始める印象でした。
地面
林床は、多くの落ち葉で敷き詰められており土を見るのは困難なほどです。土の中は湿度が多く保たれているのがよくわかります。
探し方
まず、お昼に探す場合はひたすらいそうな場所を舐めるように見るしかありません。現地の友人の話によると、同じ場所にいることも多いそうなので、大きな目星はつくもののやはり目で探すしかないようです。夜も同様ですが、夜の方が活発ですので、擬態していない場所にもいて探しやすかったです。
餌
周囲には、ゴキブリやクモの仲間が多く生息していました。葉っぱの裏を木の棒で叩くと非常に多くのクモの仲間が出てきました。こういったものを捕食していると思われます。
脱皮
今回、運良く脱皮している個体にも遭遇しました。通常、彼らを見る蹴るのは地面から30cmから2mほどの場所で見かけることが多いのですが、脱皮の際は地面から10cmほどの場所でじっとしていました。何か関係があるのでしょうか。

以上、野生のエダハヘラオヤモリのご紹介でした。