今回は、奄美大島からフェリーに乗り徳之島へ向かいました。徳之島といえば、日本最小で最北端に生息するオビトカゲモドキ(英名:Banded cave gecko、学名:Goniurosaurus splendens)の生息地です。他にもアマミノクロウサギ(英名:Amami rabbit、学名:Pentalagus furnessi)など、素晴らしい出会いが沢山ありましたのでご紹介させていただきます。

まず初めに出会ったのは、アマミハナサキガエル(英名:Amami tip-nosed frog、学名:Odorrana amamiensis)です。沖縄のものに比べて個体にもよりますが、緑色が非常に目立つ印象です。非常に美しいカエルですね。


その後、早速オビトカゲモドキ(英名:Banded cave gecko、学名:Goniurosaurus splendens)に出会いました。体の黒い地に淡桃色の横帯が特徴です。今までに出会ったトカゲモドキたちの中では非常に小さい印象でした。日本に生息するトカゲモドキの仲間は全部で7種類ですが、うち6種類は沖縄県に生息しており、このオビトカゲモドキだけ鹿児島県に生息しています。生息地としても最北端ですので、これより北では生きられない何かしらの原因があるのでしょうか。生き物の分布とは本当に不思議です。人間には同じようにも見えてしまうようなわずかな環境の差が、生き物の生息域を分けてしまうのですね。

じっと目の前に餌が通るのを待ち伏せしているようで、撮影しても全く動きません。すると、目の前にゴキブリが来た瞬間「パクッ」と捕食しました。感動の瞬間です。


また、アマミノクロウサギ(英名:Amami rabbit、学名:Pentalagus furnessi)は徳之島にも生息しています。個体数は奄美大島に多いようですが、その分島が大きく観察が大変です。一方、徳之島は島が大きくないため、多くの個体を観察することができました。

さらに、トクノシマトゲネズミ(英名:Tokunoshima spiny rat、学名:Tokudaia tokunoshimensis)の観察もできました。徳之島に固有の種ですが、そもそもトゲネズミの仲間は世界でも徳之島・奄美大島・沖縄本島北部にのみ生息する非常に貴重な生き物です。そんな生き物に出会えて幸運でした。

ヒメアマガエル(英名:Schlegel’s tree frog、学名:Dryophytes japonicus)なども観察し、夜の観察を終えました。

早朝、せっかくですのでバードウォッチングにも向かいました。奄美群島といえば、アマミアカヒゲ(英名:Amami robin、学名:Larvivora komadori)です。美しい鳴き声はよく聞こえますが、撮影は難しいです。

その他、リュウキュウサンコウチョウ(英名:Japanese paradise flycatcher、学名:Terpsiphone atrocaudata)、リュウキュウアカショウビン(英名:Ryukyu ruddy kingfisher、学名:Halcyon coromanda bangsi)などを観察し、観察を終了しました。

まとめ
以上、徳之島生き物観察の様子でした。他にも色々撮影したはずなのに、なぜかデータがありません。ハードディスクに移す際に消えてしまったのでしょうか、、、確認作業を怠った反省です。徳之島も綺麗な海とトカゲモドキのいる森が最高でしたのでまた行かせていただきます!