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アマゾンで最も恐れられる生き物――カイサカとは?

2025 5/10
ハーピング
2025年5月10日
Wataru HIMENO

南米に広がる、世界最大の熱帯雨林「アマゾン」。 ここには、約4万種の植物、3000種を超える魚類、427種の哺乳類、1294種の鳥類、428種の両生類、378種の爬虫類、そして約250万種とも言われる昆虫たちが生息しています。まさに、生物多様性の宝庫です。

その中でも、現地の人々に最も恐れられている生き物がいます。 それが『X』ことカイサカ(英名:Common lancehead/学名:Bothrops atrox)――クサリヘビ科に属する毒ヘビです。

カイサカ
(英名:Common lancehead/学名:Bothrops atrox)

“最恐”の毒ヘビの訳

カイサカは、アマゾン熱帯雨林にある、バナナやカカオの農園、果樹園、人家の周辺にも現れます。地上だけでなく樹上でも活動するため、人間との遭遇率が高いのが特徴です。

また、性格的にもとても攻撃的な個体が多く、落ち葉に擬態した茶色の体色は周囲に完全に溶け込んでしまうため、気づかずに踏みつけてしまい、噛まれてしまうというパターンが非常に多いです。 年によっては、アマゾン地域で発生するヘビによる事故の90%以上がこのカイサカによる年もあるそうです。

カイサカの基本情報(まとめ)

項目情報
和名カイサカ(別名:コモンランスヘッド)
英名Common lancehead
学名Bothrops atrox
分類クサリヘビ科
分布アマゾン熱帯雨林を中心に中米から南米
毒の種類出血毒
体長約75~125cm(大型個体で150cm超)
活動時間終日
生息場所森林、農地、人家周辺、プランテーションなど

地上2mほどで観察した個体

強力な毒と医療インフラの課題

カイサカの毒は、非常に強い出血毒。咬まれた箇所から出血が止まらなくなったり、壊死や重度の後遺症を引き起こすこともあります。 私自身、アマゾン滞在中に、過去に咬まれて今も後遺症に苦しむ方と出会いました。

特に問題なのが、医療へのアクセスです。私が滞在していた村では、最寄りの病院に行くためには、最短でも18時間以上かけてボートで街へ出なければなりませんでした。 このような環境も、カイサカが「恐怖の象徴」とされる大きな理由です。

典型的なアマゾンの街

Q&A:カイサカに関するよくある疑問

Q1:カイサカに咬まれたらどうすればいい?
→ すぐに医療機関へ。止血や切開は自己判断で行わず、抗毒素(抗蛇毒血清)による治療が必要です。

Q2:カイサカと似た蛇はいますか?
→ 同じBothrops属の仲間には、フェルデランス(Bothrops asper)やジャララカなどもおり、見た目も性質も似ています。

Q3:なぜこんなに事故が多いの?
→ 擬態が非常に上手く、気づかずに近づいて踏んでしまうケースが多いためです。また、人家の近くにも生息しており人間との遭遇が多いのが最大の要因です。

美しいカイサカ

活動時間

カイサカはネットなどの情報では夜行性として知られていますが、私が現地で観察した際は、昼間にも活動している個体に遭遇しました。 昼間に出会った個体はすぐに物陰へと逃げてしまい撮影はできませんでしたが、夜間には落ち葉の中で静かに獲物を待ち伏せしている姿を確認できました。

物陰に潜むカイサカ

恐れられながらも、必要とされる存在

確かに恐ろしい存在ではありますが、カイサカはネズミなどを捕食し、人間の生活圏における害獣コントロールにも役立っています。 “恐れ”と“共存”のはざまで、アマゾンという巨大な生態系の中で、彼らもまた重要な役割を果たしているのです。

美しく、恐ろしく、そして大切な存在

美しい落ち葉模様に身を隠し、時には命を脅かす毒を持つカイサカ。 それでも彼らがこの森で生き続けていける環境が、これからも守られていくことを、心から願っています。

参考リンク・情報源

  • WHO 蛇咬傷のファクトシート:https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/snakebite-envenoming
  • アマゾン生態系保護団体(Amazon Conservation Association): https://www.amazonconservation.org
落ち葉に擬態するカイサカ。これに気づかず踏んでしまい殺傷事故が起きてしまいます
ハーピング
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