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ジェフロイタマリン|小さくカラフルなサル

2025 4/30
哺乳類
2025年4月27日2025年4月30日
Wataru HIMENO

世界でもごく限られた、パナマとコロンビアの豊かな熱帯林に生息するジェフロイタマリン(英名;Geoffroy’s tamarin、学名;Saguinus geoffroyi)は、独特な外見と高度な社会性を持つ小型霊長類です。白と黒のコントラストが美しい毛並み、赤褐色のうなじ、長く俊敏な尾を持ち、樹上で軽やかに動き回る姿はまさに自然の芸術品。

本種は主にパナマとコロンビアの森林に分布し、低地の熱帯林や二次林にも適応して生活しています。しかし、近年の急速な森林伐採や都市化の影響を受け、その生息域は縮小しつつあります。今回は、パナマにて観察してまいりましたのでご紹介いたします。

ジェフロイタマリン(英名;Geoffroy’s tamarin、学名;Saguinus geoffroyi)

■ 群れ

ジェフロイタマリンは社会性が極めて高い霊長類のひとつで、3~5頭ほどの小規模な群れを形成しながら生活します。特に興味深いのは子育てにおけるオスの積極的な役割です。

群れの中では通常1頭のメスのみが繁殖を行い、複数のオスと交尾をする多夫一妻制の社会構造を形成していることが多いです。そして、生まれた子どもは父親や群れの他のオスによって大切に育てられます。このような育児協力の仕組みは、ジェフロイタマリンが持つ高度な社会性と、群れの安定性を維持するための戦略の一つと言えるでしょう。

また、群れ同士のコミュニケーションも活発で、多様な音声やボディランゲージを用いて意思疎通を図ります。高く響く警戒音、親和的な会話とも取れる声、交尾行動を示す尾の巻き上げなど、細やかな表現方法を駆使することで、彼らは群れの結束を強めていると言われているそうです。

■ 食性と生態

ジェフロイタマリンは雑食性で、主に果実や昆虫を食べますが、木の樹液も重要な食物資源となります。しかし、彼らの歯はマーモセットのように樹皮を削ることに適応していないため、自然に流れ出た樹液や他の動物が傷つけた木から滲み出る樹液を捕食するのが特徴です。

また、昆虫を捕食する際には、器用に小枝の間を移動しながらすばやく獲物を捕らえます。この行動は、一部のハエトリ科の鳥類と似ており、実際にジェフロイタマリンがこうした鳥の鳴き声を参考にしてエサ場を探している可能性も研究によって示唆されているそうです。

さらに、興味深いことにジェフロイタマリンは特定の捕食者を認識し、適切な回避行動を取ることが知られています。例えば、猛禽類が接近するとすぐに逃げる一方で、時にはハバシトビ(Double-toothed Kite)というサルを襲うことのない鳥には無警戒です。この鳥はジェフロイタマリンの動きに合わせて飛び回り、タマリンが追い出した昆虫を捕食する関係にあるため、彼らは共存を受け入れていると考えられています。

背景の葉っぱよりも小さいですが、高い知能を持つとされます。

■ 保全状況

IUCN(国際自然保護連合)の評価によると、ジェフロイタマリンは現在「近危急種(Near Threatened)」に分類されています。ごく限られた地域にのみ分布するため、そもそも観察が難しい上に、美しいカラフルな色合いからペット用の乱獲なども行われているそうです。

■ 最後に

ジェフロイタマリンは、小さくもカラフルな体とその独特な生態を持ちます。幸い、パナマでは観察はそこまで難しい状態ではありません。ぜひ、現地を訪れこの可愛さを感じてみてください。

大きな葉っぱほどの大きさのお猿さん。不思議です。
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