
今回は、個人的に最も好きなキツツキ・オボロテンニョゲラ(英名: Cream-colored woodpecker、学名: Celeus flavus)をご紹介します。
特にオスは、赤いほっぺたを含めた色合いがポケモンのピカチュウそっくりで、世界中のバーダーたちからは「アマゾンのピカチュウ」とも呼ばれ、大人気の種類です。

目次
生息地
オボロテンニョゲラは、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルーなどの標高の低いアマゾンに生息しています。アマゾンといっても、特に雨季に水没するような湿地や川沿いの森林を好んで生息しているため、今回は川沿いを中心に探して出会うことができました。森の奥では声を聞くことも少なかったので、観察するなら川沿いが狙い目です。

エサ
オボロテンニョゲラは主にシロアリを好んで食べますが、種子や果実なども食べることが知られています。今回の観察では、シロアリの通り道をくちばしで器用に崩しながら、内部の幼虫をついばむ様子が確認できました。その仕草はとても興味深く、じっくり観察したかったのですが一瞬で飛び立ってしまいました。

他に観察できるキツツキ
オボロテンニョゲラの生息地では、以下のようなキツツキも観察できます。
- マミジロミヤビゲラ (英名:Yellow-tufted woodpecker、学名: Melanerpes cruentatus)


- シマクマゲラ (英名:Lineated woodpecker、学名:Dryocopus lineatus)


- チャバラテンニョゲラ (英名:Chestnut woodpecker、学名: Celeus elegans)

これらの種は比較的観察しやすく、特徴的な見た目をしているため、識別しやすいでしょう。アマゾンを訪れる際は、ピカチュウと一緒にぜひ探してみてください!