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コハチクイモドキとは?
コハチクイモドキ(英名;Tody Motmot、学名;Hylomanes momotula)は、ハチクイモドキ科で最も小さな鳥であり、その愛らしい姿と鮮やかな色彩が特徴的です。世界最小のハチクイモドキの仲間として、熱帯雨林の中でひっそりと暮らしています。今回は、パナマで観察に成功しましたのでご紹介させていただきます。
コハチクイモドキの特徴
コハチクイモドキは全長16.5~18.0 cm、体重はオスで27~33グラム、メスで25~30グラムという非常に小さな鳥です。緑色の冠、赤褐色の首、青い眉斑が特徴的で、その顔に黒いフェイスマスクと白いストライプが美しく際立っています。尾は他のハチクイモドキの種に比べて短く、「ラケット状」ではなく、シンプルな形をしています。以前は、その尾の形状からハチクイモドキではないと言われていましたが、尾を横に動かす同種特有の動きをすることからハチクイモドキの仲間であるということがわかったそうです。
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コハチクイモドキの生息地と分布
コハチクイモドキは、南メキシコから中央アメリカ、そしてコロンビアにまで分布しています。特に湿った常緑林や渓谷地帯で見られ、その分布範囲はベリーズ、コロンビア、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマに広がっています。熱帯雨林の中で、その小さな体を隠しながら暮らしているこの鳥は、森林の下層に生息することが多いです。
コハチクイモドキの食性と行動
コハチクイモドキは、主に昆虫、クモ、カタツムリを食べる捕食者です。葉や茎から飛び立つことで獲物を捕らえ、蝶やトンボを捕まえることも得意です。果物を食べることは少なく、昆虫を主に食べるその独特な食性は、他のハチクイモドキ科の鳥とは少し異なっているそうです。
コハチクイモドキの鳴き声と繁殖
コハチクイモドキの鳴き声は、強い響きと独特な音が特徴で、「クワクワクワクワ」や「ウープ!」という声を発します。繁殖については、成鳥が6月に餌を運んでいる姿や、7月に雛を連れた成鳥が観察されていますが、巣の場所についてはまだ謎が多いです。
コハチクイモドキの保護状況
現在、コハチクイモドキは**国際自然保護連合(IUCN)**によって「軽度懸念(Least Concern)」に分類されています。個体数は断片的に分布しており、特に稀な個体群もありますが、現時点では大きな脅威には直面していないとされています。しかし、その小ささや生息地が限られることから自然界での観察は非常に難しいです。
コハチクイモドキに出会うためには
コハチクイモドキは、その小さな体と鮮やかな色彩で、熱帯雨林の中でひっそりと美しい存在を保っています。ジャングルの中で過ごす彼らの姿を見たら一目惚れすること間違いなしです。
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