今回は、グアテマラの半砂漠で出会った2種類の小さなフクロウをご紹介します。
アカスズメフクロウ:頭の後ろにも「目」がある!?
アカスズメフクロウ(学名;Glaucidium brasilianum 、英名;Ferruginous pygmy owl )は、世界でも最小クラスのフクロウで、体長はたったの17cmほど。片手に収まるほどの小さな体は非常に可愛らしく、見ているだけで癒されます。
このフクロウは、昼間にも活動することがある種。この日は渓谷沿いを歩いていると、偶然その姿を見つけることができました。
特徴的な「後ろの目」で天敵を威嚇
最大の特徴は、頭の後ろに黒い模様が2つあり、まるで後ろを向いていてもこちらをギラリと睨みつけているように見えることです。小さなフクロウですので、猛禽類といえど天敵が多いようで寝ている際にも相手を威嚇しているふりをしているそうです。
小さい体で、必死に自然界を生き抜く知恵だったのですね。
ムシクイコノハズク(英名;Middle American screech owl、学名;Megascops guatemalae)
次にご紹介するのは、グアテマラムシクイコノハズク (Megascops guatemalae guatemalae)。こちらも同じエリアで観察しましたが、夜行性ですので日中は茂みの中に隠れていました。
観察中は、ち葉の多いエリアにいたため撮影しようと私が動こうものなら落ち葉の音で敏感に反応していたため急いでの撮影となりました。
また夜には、ドクトカゲを探している際に別の個体にも出会いました。ハーピングをしているとすぐ近くで獲物が通るのを待ち伏せする個体とも出会いました。
望遠レンズは持っていませんでしたが、気付いた際には非常に近くにいて100mmのマクロレンズでの撮影となりました。
ムシクイコノハズクは、全6亜種に分類されており、今回観察したのはグアテマラ、ベリーズ、ホンジュラスに生息する亜種になります。
最大の特徴は「毛で覆われた足」
このフクロウの最大の特徴は、足が毛で覆われていること。詳しい理由はわかっていませんが、他のフクロウにはあまり見られないユニークなポイントです。また、昆虫を主食にしていますが、小さな爬虫類も好んで食べます。
みんな大好きフクロウ
ヘビは苦手な方も多いですが、フクロウを毛嫌いする方はまだ出会ったことありません。それだけ可愛い特徴を全て兼ね備えているのでしょうか。
ぜひご意見をコメントにて教えてください。
まとめ
グアテマラで出会ったアカスズメフクロウとグアテマラムシクイコノハズク、それぞれが持つユニークな魅力と生態をご紹介しました。どちらも小さな体ながら、たくましく自然の中で生き抜いています。
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