オレンジ色のグリーンイグアナを探して|グアテマラハーピング

中南米に生息するグリーンイグアナは、名前の通り鮮やかな緑色が特徴です。しかし、名前に背いてその個体ごとに色合いが異なることがあり、ペットショップなどではレッドイグアナやブルーイグアナなども販売しています。今回は、グアテマラ西部でオレンジ色が濃い個体が多いとの情報を聞きつけ、実際にその美しいオレンジ色のイグアナの姿を拝むべくハーピングに出かけてきました。

オレンジ色のグリーンイグアナ

グリーンイグアナの基本情報

  • 学名Iguana iguana
  • 英名:Green Iguana
  • 分布地域: 中南米の熱帯地域を中心に広く分布
  • 特徴:
    • 子供の頃は、鮮やかな緑色を持つのが一般的だが、大人になると灰色や濃い緑色になる。
    • 繁殖期のオスはオレンジ色が体に出てくることがある。
    • 地域によって色合いが異なる?

観光地でハーピング

今回の観察地は観光地としても知られるグアテマラ西部のフローレス周辺。この地域はティカル国立公園などもあり自然環境が豊かで、グリーンイグアナが生息できる条件がそろっています。

観察の条件

前日の夜、大雨が降り気温が16度ほどまで下がったため次の日は日当たりのいい場所に出てくると予想。フローレスは観光地なので、イグアナが隠れられる条件の整っている場所は少ないです。

オレンジ色のグリーンイグアナを発見!

早朝より、条件の整った場所でスタンバイ。曇りだったため、どうなることかと思いましたが少し日がさすとすぐに出てきてくれました。早速出てきてくれたのは、大きなオレンジ色のオスでした。

左側には、緑色のメスもいます

グリーンイグアナは、オスにたくさんのメスが集まってくる習性があるらしく、オレンジ色のオスの周りには濃い緑色のメスがたくさんいました。

また、他にもオレンジ色の個体が出てきてくれましたがどれも大きなオスばかりでした。

左真ん中にいるのは、少しオレンジの強いオスです

グリーンイグアナのオスは、もともと繁殖期にはオレンジ色が出てくる個体も多いためオスだけではこの地域にオレンジ色の個体が多いのかと言う真相は微妙です。しかし、今まで見たことのある他の地域のオレンジの混ざったオスとはオレンジ色の比率が違うように感じました。

しかし自然界で、このオレンジ色は非常に遠くからでも目立ちますので子供の頃など捕食されやすい時期にオレンジ色なのかは不明ですが、この美しい個体の野生の姿を見れたことは非常に光栄でした。

その他の地域差

以前、同じ地域を別の月に訪れた際にもオレンジ色のイグアナを確認しています。このことから、グアテマラ西部ではオレンジ色の個体が他地域よりも多い可能性が高いと考えられます。
また、他の地域では青みがかった個体赤い個体が多い地域があるとの噂を聞いておりますので近いうちに探しにいてみたいと思います。

逆光ですが、オレンジ色のオス
日光浴をしています

まとめ

グアテマラ西部で観察したオレンジ色のグリーンイグアナは、非常に目立つ美しい姿をしていました。この地域特有の色合いの可能性が高く、野生の姿を間近で見ることができたのは貴重な体験です。今後もさまざまな地域で色合いの違いを観察し、さらなる発見を目指していきたいと思います。

オレンジ色の尻尾はとてもカッコ良いです

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