前回に引き続き、イランで観察した生き物のご紹介です!
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イランで出会った生き物の中で最もイケメンだったのはこのアラビアツノクサリヘビ(学名:Cerastes gasperettii,英名:Arabian horned viper)のご紹介です。
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今回訪れたのは、イラン南西部のアフヴァーズ(Ahvaz)です。半砂漠地帯の広がるここでのメインターゲットは、アラビアツノクサリヘビ(学名:Cerastes gasperettii,英名:Arabian horned viper)でした。
現れてくれたのは夕暮れ直前の気温が一段と低くなった時でした。全長60cmほどの決して大きくないヘビですがしっかりとその「ツノ」を両目の上に確認できました。
実際には、ツノではなく目の上の鱗が伸びたものです。しかし、その機能性などは詳しく分かっていません。ナミビアの砂漠でハーピングを行った際、現地の方は砂漠で生きる上では、砂の振動を効率よく感じるためにツノが有利に働いていると思うという意見を聞いたことがあります。実際に砂漠で生活するヘビに多い特徴ですので、可能性は高いと思われます。
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また、鱗は砂漠の中で効率よく動くためにキールが発達しこの鱗を擦り合わせることで「シュー」と音を出して威嚇してきました。
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イランで最もかっこいいヘビ。灼熱の砂漠での観察は簡単ではありませんが、一生の思い出になること間違え無しです。大成功の1日を締め括る勝利のケバブの味は最高でした。
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