今回は、世界一美しいイモリとも名高いカイザーツエイモリ(学名:Neurergus kaiseri、英名:Kaiser’s Spotted Newt)を探してイラン西部ザクロス山脈まで行ってきました。
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カイザーツエイモリの生息域の特徴としては、標高750-1200m。流れの緩やかな川や池。石灰岩質の山岳に生息など曖昧な表現しかなく捜索は困難を極めました。イラン人の友人のおかげで何とか出会えましたが、私一人では不可能かと思うほど難しいです。
到着した首都テヘランより車で7時間ほど移動します。
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イランの道は場所によってはしっかりと舗装してあり比較的快適です。
生息地に到着後は、山並みに沿って流れる小川をひたすらに探します。
崖を登っては下るを繰り返し、彼らの好む環境を探します。
日も沈みかけ諦めた時、何とか見つけることが出来ました。
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水深、20cmほどのひんやりと冷たい小川の水たまりで発見しました。水たまりの上は、砂漠らしいトゲトゲの木に囲まれています。
それにしても水の中でも目立つ美しさに感激です!
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また、今回は幸運にも赤ちゃんの姿を観察できました。赤ちゃんを観察できるということは、繁殖をしているということ。自然の営みを感じることができ安心することが出来ました。
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かなりの時間を費やして捜索しましたが、今回観察ができたのは1つの小川の中でも非常に限られたエリアのみでした。
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イランのザクロス山脈という生息域が限られる中、その中でもかなり限定した場所で生活している印象を受けました。この美しいイモリが今後も生息を続けられるような環境が続いていくことを祈ります。