動物観察や野鳥観察ツアーに参加する際、「アースカラーの服装で参加してください」という案内を見たことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、なぜアースカラーが推奨されるのか、そしてその色が観察においてどれほど重要なのかを、私たちの視点でご説明します。
アースカラーの魅力とその意味
アースカラー(Earth Color)とは、すなわち森や海、草原などの地球にある自然の色をイメージさせるカラーのことです。カーキやブラウンなどの色合いが代表的で、自然に溶け込みやすい特徴があります。逆に対義語としては「原色」や「ビビッドカラー」があり、は自然界にはあまり見られない鮮やかな色で、動物たちに警戒心を与えてしまうことがあると言われています。
サファリツアーや野鳥観察ツアーの装備にもアースカラーが選ばれているのは、自然環境との調和が図れるためです。これにより、動物たちが警戒心を抱くことなく、観察者の存在を自然に受け入れることができると言われ、野生動物の観察には必ず使われている色です。世界中のサファリカーや野鳥観察のハイドなどもアースカラーでできています。
なぜアースカラーか
なぜアースカラーが重要なのか?
なぜアースカラーを選ぶのでしょうか。野生動物は生きるために常に周囲の状況を警戒し、自然界で見慣れない鮮やかな色のものが現れると、危険を感じて逃げ出すことがあります。
野生動物は人間よりも感覚が鋭いことが多く、森の中などで私たちよりも早く我々の存在に気づことが多いです。そのため、彼らが自然に生活できるよう、私たちもできる限り彼らの生活環境に合った服やアイテムを選ぶことが大切です。アースカラーは自然界の色合いに近く、周囲の生態系に調和しやすいため、動物たちが警戒心を抱かずにすむ色合いなのです。このような考え方から、野生動物の観察には自然に調和し自然な動物たちの姿を観察するためにアースカラーが良いとされます。
その他の色<
とはいえ、その色を着なければいけないわけでもありませんし、実際に全く関係ない動物もいます。迷彩柄や黒色、場所によっては白色なども野生動物から隠れるために有効になることもあります。その場所や目的によって色使いを意識していくことが大切ですね!
まとめ
今回はアースカラーについてご紹介しました。確かに、野生動物観察・バードウオッチング、ハーピングの服装としてアースカラーを選ばなければ動物が見えないわけではありませんし、動物によっては視覚よりも音や匂いといった他の感覚に頼っている種類も多く存在します。しかし、一生に一度の貴重な出会いを最大限に楽しむためには、観察時の服装に少し気を使い、できることはすべてやる気持ちで意識してみるのも良いかもしれませんね!
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