ヨナグニシュウダを探して:与那国島ハーピング

シュウダ(英名:King rat snake、学名:Elaphe carinata)は、台湾、ベトナム、中国などに生息する大型のナミヘビです。危険を感じた時などに、独特の匂いを有する液体を出すことから臭蛇(シュウダ)と呼ばれます。

国内では、与那国島にのみ分布し、淡い色合いなどから与那国島の固有亜種であるヨナグニシュウダ(英名:Yonaguni king ratsnake、学名:Elaphe carinata yonaguniensis)とされています。 日本国内に生息する最大級のヘビで、最大全長は240cmほどにもなるそう。カエル、ネズミ、トカゲに加え他のヘビも好んで捕食することから、英明の「King ratsnake」と呼ばれるようになりました。

観察したのは、秋口の10月。朝晩の気温が低かったため観察できるか微妙かと思いましたが、夕暮れ時の時間帯に田んぼ周辺の脇道に出てきてくれました。その後もハーピングを続けていると、早朝、夕方、夜など様々な時間帯で活動しているようで多数の個体に出会うことができました。

しかし、本種は動きが非常に速い上に気性も荒いためマクロレンズでなかなか近づくことも許してくれません。
ゆっくりと撮影させてくれたのは写真の幼い幼蛇のみでした。

このヘビに出会うために日本の最西端与那国島まで訪れ、その野生で生きる姿に出会えた感動は今も忘れられません。与那国島ハーピング最高でした。

全長40cmほどの幼蛇

コメント