ヘビとトカゲの違い

今回は、ヘビとトカゲの違いについてです。

普通は、手足があるものをトカゲ、ないものをヘビとしますがそれだけではありません。実は手足のない/極端に短いトカゲもいたりして足の有無だけでは判断できないこともあります。また、手足があった場合でも細かい点にも気をつけて自然界で観察すると、観察が更に面白くもなりますので、今回はその違いを順に見ていきましょう!

1、ヘビには手足がない

一番わかりやすい違いは、ヘビには手足がなく、トカゲには手足がある所です。しかし、一部のトカゲ(アシナシトカゲの仲間、スネークスキンクの仲間など)ではトカゲの仲間でありながら手足が非常に短く目立たないものや、完全になくなってしまったものも多くいます。落ち葉の隙間や草原を移動するため足がない・極端に短いことが有利に働くようになったためです。そこで、ヘビとトカゲを見分けるには、下記の別の指標も必要になってきます。

トカゲですが、足は見えますか、、、?

2、ヘビには目蓋が無い

トカゲには、目の周りに目蓋が付いているため寝ている時など目を閉じることができます。しかし、ヘビの目は透明の鱗で覆われており、目蓋がないため目を閉じることができません。そのため、抜け殻を見るとヘビの抜け殻には目までしっかりと抜け殻があるのに対し、トカゲの抜け殻は目蓋があるため目のところは抜け殻がありません。しかし、自然界ではトカゲは抜け殻を食べてしまったり、少しずつ脱いでいくためヘビのように抜け殻を見掛けることは少ないです。

ちなみに寝ているヘビは、目玉だけ落ち切ってとっても可愛い寝顔をしています^^

例外:ヤモリ(トカゲの仲間でありながら夜行性のため目蓋が必要無くなった)

目蓋のないヘビ
目蓋のあるトカゲ
トカゲなのに目蓋のないヤモリ

3、背中とお腹の鱗の大きさが違う

トカゲの仲間は、背中側の鱗とお腹側の鱗を比べると同じような形をしていて、大きさはほぼ同じかお腹の方が小さくなっていることが多いです。対してヘビの仲間は、お腹側の鱗は、背中側の鱗に比べて非常に大きく横に長い鱗が一列に続いています。これを蛇腹と言い、文字通りヘビのお腹の模様です。

お腹側の鱗が大きく蛇腹になっています
    お腹側の鱗が小さく形は体全体を通して似ています

4、ヘビは舌が二股になっている

トカゲは食性によって様々な形をした舌を持ちます。味のよくわかる人間のような短く幅広い舌を持つ雑食性のツナギトゲオイグアナ。遠くの昆虫も捕まえることのできるカメレオンの仲間ように長い舌。天敵に毒があると見せかけるために真っ青な舌を持つアオジタトカゲの仲間など様々です。しかし、ヘビはネズミ、カエル、他のヘビ、卵など何を食べるヘビも全て細長く二股に分かれた舌を持っています。

例外:オオトカゲの仲間(ヘビと共通の祖先を持つため形の似た舌をしています)

青い舌のアオジタトカゲ
二股のヘビ
二股の舌を持つオオトカゲの仲間

5、トカゲには外耳がある

簡単に言うと、耳の穴が空いているかどうかです。ヘビには穴がなく、骨などを通して伝わる振動を聞いていると言われます。

例外:スネースキンクの仲間(ヘビ同様に地中で生活する種などは、穴が皮膚でカバーされているものもいます)

耳のあるヤモリ
耳のないニシキヘビ

トカゲは尻尾をを切ることができる

トカゲは、自切といい危険を察知した時など自ら尾を切ることがありますが、ヘビは天敵に無理やり引きちぎられたりする以外は自分から切ることはありません。

ヘビは尻尾が切れません
写真の個体もよくみると尻尾が切れています。

以上を確認いただくと、ヘビかトカゲかはほぼ区別できると思います。では、逆になぜこんなにも難しいのか似ているところも見てみましょう。

1、どちらも爬虫類で鱗で覆われ、細長い形をしています。

2、基本的には、卵を産む卵生です。

3、人間などと違い、心臓が2つの心房と1つの心室から成る、三つの部屋から構成されます。

4、どちらも可愛い!!!

まとめ

以上、トカゲとヘビの違い(+似ているところ)でした!ヘビとトカゲの違いを手足以外でも理解することは、ハーピングをさらに楽しく、かつ興味深いものにしてくれます。手足の有無や目の蓋の有無などの基本的な特徴だけでなく、鱗の大きさや舌の形状、外耳の有無など、さまざまな観点からヘビとトカゲを見分けることができます。ただし、難しいところですが、例外もあることを忘れずに。。。。自然界にはそれぞれの特徴を持つ個体が存在し、その多様性が面白さを増幅させます。観察の際には、これらの特徴を頼りにしてみてください。自然界の美しさと多様性を堪能しながら、ヘビとトカゲの違いをより深く理解しましょう。

他にも、ヘビは全て肉食性でトカゲにはベジタリアンがいるなどたくさん違いがありますが、自然界でヘビ、トカゲに出会った際には上記の点を観察してみると、その種の特徴に気づきハーピングがさらに楽しくなります。

復習が終わったらスネークフックを持って今日もハーピングに出かけましょう!

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