カエル写真の撮り方

今回は、カエル好きの私よりカエル好きの皆様に向けてより良い写真撮影のコツを(自戒も込めて)5つシェアさせていただきます!

1目線を合わせる

全ての動物を撮影する時に大切にしていることですが、カエルの場合は目線を合わせることでカエルの表情が分かるようになります。目を閉じて寝ているのか、餌を探してギラギラしているのかなど目はカエルの写真を撮る上でとても大事な要素です。

目線を合わせると背景から目立ちます

また、目線を合わせることで、上から俯瞰すると地面にカモフラージュしているカエルも目立つようになるというメリットもあります。

コノハガエルは上から見るとどこにいるかもわかりません、、、

2セッティングは全て整えてからアプローチする

自然界に天敵の多いカエルは、体の何倍もジャンプして逃げる他に「伏せ」をして天敵に見つからないようにするという方法もとっています。伏せをすると、体が空気に触れる面積が極端に少なくなるため、カエルの天敵の一つである乾燥から身を守れるほか、地面や葉の上で目立たなくなるため外敵にも見つかりづらくなります。

伏せをしたカエル

カエルは、捕食や繁殖のために行動していても身の危険を感じると伏せてしまうことがあり、伏せてしまうとその後数十分、時には数時間カエルと目線を合わせることが難しくなります。

伏せを防ぐためにできることは、遠くからカエルを見つけたらカメラのセッティングを整えてからカエルに近づいてカメラを構えたらパシャっと撮影を終えることです。

カエルの近くでゴソゴソとカメラを動かしていると高確率でカエルは方向を変えたり、伏せをしたり、飛んでいったりします。セッティングを整えてから近づくことで、ありのままの一番美しいカエルを撮影することができる確率が格段に上がった気がします。

3ゆっくり動く

皆さんも、森の中を歩いている時、すぐそばに行くまで全く気づかなかったのにカエルが急にジャンプしてその存在に気づいたなんて経験があると思います。人間を含む動物は、動いているものが目に入りやすい傾向があるようで、カエルも同様です。

カエルを見つけた際に、はやる気持ちを抑えてゆっくりと近づきゆっくりと撮影をすることで先ほどの「伏せ」やジャンプして逃げてしまう確率を格段に下げることができます。

ゆっくり近づいた際に意外と無意識になるのが、カメラを向けるときや撮った後です。特に撮った後は、画面で映像を確認するためにレンズを下向きにすると思いますが、無意識にパッと下を向けた際に、カエルが飛んでいってしまうことも多いです。

大切なのは、最初から最後まで、カメラを動かすことから、ほっぺにやってきた蚊を潰すときまで全ての行動をゆっくりと行うことです。

これで、カエルの写真は格段に撮りやすくなります。

4斜め前から撮る

人間は、顔を非常に大切にする動物で人を見分けるのも、相手の気持ちを探るのにも表情を一番大切にしています。

カエルの魅力は人それぞれあるかと思いますが、やはり良い写真と言われる多くのものは顔が写っています。斜め前から撮ると顔を大きく写せる他、体も撮影できるので参考写真などはほとんどが斜め前からです。

野生のカエルを見つけた時は、焦らずゆっくりと斜め前まで移動して撮影することを意識してみてください。

斜め前に回り込んで撮影したオキナワイシカワガエル

5カエルの気持ちになる

カエルが 人間の目にふれる場所=天敵の目にも触れ命を落とす危険のある場所 にわざわざ出てきているのには必ず理由があります。

その一週間を生き延びるための栄養となるご飯を探しているのか、繁殖相手を探しているのか、飲み水を探しているのか等。命をかけて行動するには、必ず理由があります。その理由を考えてみると今その瞬間を生き抜くカエルの美しさを撮影することができると私は信じています。

エサを探しているカエルなら街灯の近くに向かうことが予想できたり、繁殖相手を探しているなら近くに別の個体がいるかもしれません。カエル本来の美しさを撮影するためになぜこのカエルがここにいるのかをカエルの気持ちになって考えてみると良い写真になるのではないかと思います。

また、カエルの気持ちを考えることによって、カエルの野生生活を妨げることも少なくなると思っておりカエルにとってもメリットがあると信じております。皆さんも是非カエルの気持ちになって撮影してみてください^^

まとめ

以上、私なりのカエルの撮影方法でした。これをすれば良い写真が撮れるとか、しなければならない事なんてものは存在しませんがカエルにとっても人間にとってもメリットがあってこそ良い写真だと思いますのでカエルを見つけた時は興奮を抑えて、色々なことを意識しながら撮影してみてください!他にもアドバイスや、ご質問などございましたらお気軽にコメント頂けますと幸いです!

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