ハーピングとは

ハーピングとは、英語のHerpingの意味で、Herpetology(爬虫類両生類学)という爬虫類と両生類の研究をする学問から派生してできた言葉です。意味は、主に爬虫類や両生類を野外に探しに行くことですが、時折飼育されている個体を見に行くことも含まれます。

ボルネオ島でのハーピングにて観察したコノハガエル

爬虫類・両生類を探しに行くのが好きな人はハーパーです

日本では、探しに行く人のことをハペ屋と呼ばれることもありますが、英語で言うとHerper:ハーパー(ハーピングする人の意)になり、爬虫類・両生類をまとめてHerps・ハープスと呼ぶことが多いです。

ではなぜ、ハーピング(両生類・爬虫類)なのでしょうか。

世界に現存する爬虫類(約10,000種)・両生類(約8,000種)は殆どの種類で体が小さく、鳥のように長距離を飛行して移動することができません。総じて移動能力が高くないグループなのです。

その為、近年の急激な環境変化に適応できないグループは、移動して適するところに移住することができず絶滅の危機に瀕している種が非常に多くいます。

よく、このカエルは世界でこの湖にしか生息していません。という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。有名な、南米のチチカカ湖に生息しているチチカカミズガエルもその一つで、世界でチチカカ湖にのみ生息します。

チチカカ湖

カエルを含む両生類は、卵に殻がないので繁殖場所が水場に限定され、更に皮膚にも鱗がなく乾燥に弱いため生活そのものも水のある場所に限定されるため、生息地を急速に広げることができません。もし、チチカカ湖の環境が急激に変わればこのカエルは環境に適応する間もなく絶滅してしまうのです。

そういった理由から、爬虫類・両生類は環境の変化を見るためにとても重要で、彼らのことを知ることが将来的には大きな環境変化のきっかけを知ることにも繋がります。

世界中で、爬虫類・両生類のことを気に掛ける人が増えて環境問題に意識を持ってもらう。その一つ目のステップがハーピングなのです。

沖縄でのハーピングで観察したクロイワトカゲモドキ

まとめ

以上、私なりになぜハーピングがこんなにも楽しくワクワクするのか。また、その意義をまとめてみました。皆さんもぜひカラフルで、様々な表情を持つ爬虫類・両生類たちを日本&世界中で探す、ハーピングに行き夢の生き物に出会いに出掛けましょう!

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